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2012年2月22日 (水)

エアコン暖房は本当に得なのか?

エアコン暖房はエコであるということは、既に2009年6月24日の記事「エアコンはエコ:暖房」で書いた。

しかし、エアコンの装置を見ると、電動機の定格電力は1.2kWとか、暖房時の定格能力は3kW、定格電力は0.5kWという風に書いてある。(2004年製のエアコン)
これを見ると、ついつい、常にこれだけの電力を消費しているように見える。

ここで、電動機の定格電力は、エアコンのスイッチをオンした時に、最初にコンプレッサー(圧縮機)を作動させる必要があるので、その時にかかる電力になっています。
定常的に運転している時にはそれ程電力は消費していません。

これは、車を発車させるときには、ガソリンを多く消費しますが、同じ速度で動いている時には消費量が少なくなるのと同じです。

暖房時の定格能力は、そのエアコンの暖房時に供給できる最大の熱量(エネルギー)を示しています。
定格能力が3kWというのは、3kWの電気ヒーターを使ったのと同じ能力ということです。
その時の定格電力は0.5kWということで、エアコンをフル運転している時の消費電力が500Wということになります。

しかし、通常の生活では、これほどの熱量を消費することは無く、せいぜい600Wほどの熱量が部屋から逃げてゆくと考えていいはずです。
集合住宅ではもっと少ないかもしれません。
(2009年3月1日の記事「廊下は生活の知恵?」参照)

この場合、エアコンの能力は3kWの5分の1で済むわけですから、このときの消費電力は500Wの5分の1、すなわち100W の電力を使うだけになります。
2004年製のエアコンでもこれだけの性能。
最新のエアコンは更に性能がアップしていますので、更に小さい消費電力で十分に暖房できるはずです。

エアコンは、スイッチをONするときに多くの電力を消費しますので、小まめスイッチを切ったり入れたりするよりも、点けっぱなしのほうが、消費電力は抑えられるのです。

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コメント

わかりやすい解説ありがとうございます。興味深く読ませていただいております。
エアコンがヒートポンプの仕組みを使っていることで省エネであることは理解できました。よく電気屋さんでエアコンを勧められるときにエアコンの容量は大は小を兼ねるので少し余裕のあるエアコンを選んだ方が省エネになる、とアドバイスされます。(軽自動車と大型車を例えに出されます)
確かに20畳の部屋に8畳用を設置するとフルパワーで動く時間が長くなります。部屋の断熱の程度でも変わると思いますが出入りする熱量がエアコンの能力を超える場合はいつまでも設定温度に達しないことは理解できます。ただ、真夏や真冬以外であれば設定温度になるまでのフルパワー時間は能力と反比例するだけでトータルのエネルギーは変わらないと思いますが、いかがでしょうか。電気屋さんの言っていることは正しいのでしょうか?

ふしぎさま
コメントありがとうございます。
最近の部屋は断熱が効いているので、熱の出入りはそれ程多くないと思います。その場合、必ずしも大きい容量のエアコンは必要ないと思われます。おっしゃるとおりで、出入りのエネルギー分だけエアコンで制御していまし、最近のエアコンの能力はかなり理想値に近いので、よほど熱の出入りが大きくない限りは、ある程度小さい容量でも、使う電力量は同じになります。
我が家では、10畳用のエアコンで、家全体をほとんど一定の温度にしています。電力量も特に多いということもありません。

今年はいつまでも暑いですね。

前回のご回答ありがとうございました。追加してご質問させて下さい。

例えば2.2kW能力のエアコンカタログを見ますと暖房能力0.4~4.0kW(消費電力125~1220W)、冷房能力0.5~2.8kW(消費電力135~720W)と記載されています。

暖房はフルパワー運転で4.0kWの能力が、冷房は2.8kWの能力が出るということですか?また、この時はそれぞれ1220W,720Wの消費電力という理解で良いのでしょうか。

では、フルパワーだと4kWも能力があるのに分類上は2.2kW能力となっているのは何故でしょう。
例えばコンプレッサーの仕組み上フルパワー運転だと耐久性が低下するといったような別の理由があるのでしょうか?

ふしぎさま

コメントありがとうございます。9月半ばを過ぎても冷房が必要ですね。
そのエアコンの場合、暖房時の定格能力が4kWで冷房時の定格能力が2.8kWということのようです。定格能力はフルパワーで運転したときの能力ですので、その通りだと思います。最近の断熱材が使ってある住宅では、余程のことがない限りは、フルパワー運転には行かないと思います。カタログの2.2kW能力というのはよく分かりませんが、2.2kW程度の熱の出入りがある部屋まで対応できるという目安だと思います。
フルパワーの能力を書いておくと、対応できない場合が出てくるので、少し余裕を取っているのだと思います。
エアコンは、通常運転では、消費電力は200W程度ですので、そのカタログの機種ですと、室内と室外の温度差が大きい時で800Wの能力ということになります。温度差が小さければエアコンの能力は高くなるのと、外から流れ込む熱量も小さくなるので、消費電力は更に少なくなるはずです。

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