気温と湿度
今朝(2018年9月28日の朝)の天気予報で、渋谷の気温16.2℃で湿度が100%と出たので、ちょっとびっくりした。空は快晴、それでも湿度100%?
前日は雨で、地面は濡れていたと思われる。周りの木々や建物もまだ乾いていないとすると、地面の温度と気温は等しいと思ってもいいかもしれない。そうだとすると、湿度100%は納得する。
大抵の場合、雨でも湿度が100%になるのはあまりない。これは、地上の気温に対して、上空から降ってくる雨の温度が低いためで、温度が低ければ、飽和蒸気圧も低くなる。湿度(相対湿度)は、気温における飽和蒸気圧と実際の水蒸気圧の比なので、水蒸気圧が飽和蒸気圧より低ければ、湿度は100%よりも低くなる。
ところで、気温よりも地表の温度が高い場合は、地表から蒸発した水蒸気は気温に対する飽和蒸気圧よりも高いために、再び液体に戻るように凝結して霧になる。また、川や湖や海の温度が気温よりも高い場合も蒸発した水蒸気の蒸気圧は気温に対する飽和蒸気圧よりも高いために霧が発生する。したがって、霧が発生する場合は、湿度は100%になるはずである。
最近のコメント